転職ノウハウ2021.05.14
国内MBAは転職やキャリアアップ、起業に役立つのか

この記事では、国内でMBAを取得することは、転職やキャリアアップ、起業に役立つのかについて述べる。

内容に入る前に、筆者の経歴を簡単に開示しておく。

  • 大学卒業後、新卒でリクルートに入社
  • 約8年リクルートに在籍し、2015年に領域特化型の人材紹介会社を起業
  • 2018年に早稲田大学経営管理研究科(WBS)に入学、2020年に修了
  • 2020年に起業した会社を売却

上記のような経歴で、

  • 人材紹介会社を経営、多くの方の転職やキャリアを支援
  • 早稲田大学のMBAを取得
  • 起業から会社売却までの経験

といった経験があり、国内MBAに関心のある人にとっては有益な話が出来るのではないかと思う。

※より詳細のキャリアはLinkedInに記載されているので、ご興味あればそちらを見てほしい。カジュアルな相談も歓迎。

MBA=キャリアアップではない

それでは、内容に入りたいと思う。

まず、当たり前の結論ではあるが、MBAを取得すること=キャリアアップではない

ここでは「キャリアアップ」を、自分の希望の仕事につくこと、収入を上げることなどの意味で用いている。

人材紹介会社として支援をしている方、MBA取得者の知人を見ていても、MBAを取得したからといって、ポジティブな変化がもたらされるわけではないし、特にキャリアに変化のない方もいる。

そうした場合、MBA取得に投下したお金や時間を考えると、効果があったとはいい難いだろう。

一方で、

  • 社内で昇進したり
  • 転職をして希望の仕事についたり
  • 収入が上がったり
  • 起業したり(上手くいくかは当然わからないが)

と、ポジティブな変化・行動につなげている方も多い

感覚値ではあるが、MBA取得をきっかけになにかキャリアにとっての変化がある人は多い。

7割くらいはポジティブな変化が起きているんじゃないだろうか。

それは、もたらされる膨大なインプット、新たに作られる人的ネットワークなどによって、引き起こされるのだろうと推察する。

ただ大前提として、MBAには、自分の貴重な時間やお金(数百万円と1-2年)を投下して、学ぼうという学習意欲・上昇思考を持っている方が集まる。

そもそも、変化が起きる可能性の高い人達が集まることによって起きていると言えなくもないだろう。

そう考えると、結局は、MBAをどう自分のアクションにつなげるかということでしかなく、MBAを取ることそのものが何か変化をもたらしてくれるわけではないという当たり前の結論になる

漫然とMBAを取ったからといってキャリアアップにはつながらない。

転職活動に役立つのか

続いて、国内のMBA取得は転職に役立つのかについてまとめたい。

結論、国内MBAは、転職活動にほとんどプラスにならない。※海外MBA(特にトップ水準)は異なる

プラスにはならないがマイナスになるものでもない。

日本の転職市場には、国内MBAだからといって採用されるような求人はない

転職活動で評価されるのは、今までの仕事、そこで残した実績・結果である。

たまに、

  • 「MBAを取得したから経営企画の仕事がしたい」
  • 「マーケティングの仕事がしたい」

と経験がない領域へのキャリアチェンジを考える方がいるが、どれだけ個人的に学んでいたとしても、それだけではプラス評価にはほとんどならないのでおすすめしない。

国内MBA取得者は20代後半~30代の人材が多く、一定の社会人経験、比較的良い水準の給与を得ていることも多い。

こうした人材には求人企業はポテンシャルではなく、即戦力であることを求める。

未経験職種への転職自体の難易度が高いことに加え、仮に転職できたとしても、条件が良くない可能性が高い。

MBAだから未経験職種へキャリアチェンジではなく、今までの実績・経験をMBAで補完し、キャリアアップすると考えたほうが良い結果になるだろう。

これはMBAだけに当てはまる話ではなく、多くの学習や資格で同じことが言える。

例えば、

  • TOEICスコアよりも英語での業務経験
  • 簿記よりも経理での業務経験

などである。

医師や弁護士、会計士などの独占業務に直結するような資格以外は、その資格・経歴があるからといって採用されることはない。

英語、簿記などは求人ポジションによっては有利になることも多いが、国内MBAはそれも少ない。

国内MBAが転職活動にプラスにならないというのは以上のような理由だ。

※文中でも述べたように、MBAによって得た学び・ネットワークを現職の成果・結果に繋げられた場合、話は別である。そうなった場合、魅力的なオファーやチャンスが生まれる可能性はある。ただそれはMBAが評価されているわけではなく、あくまで自分が出した成果・結果が評価されているためになる。

起業に役立つのか

MBAを取ってから起業しようと考える人も一定数いる。

個人的な意見になってしまうが、起業にMBAは必要ない

役立つかと問われれば「Yes.」だが、必要かと問われれば「No.」と回答する。

起業したいのであれば、具体的に何か始めてしまうほうが良い。実際にサービスやプロダクトを開発したり、顧客候補に営業したりといった実体験のほうがリアルに学べる。

MBAを通じて得た情報・インプット、ネットワークによってビジネスチャンスに気がついたり、起業しようという気持ちになることはあり得るが、そもそも起業する気なのであれば、MBA取得後に起業するというのは単なる遠回りだと思う。

MBAを通じて学ぶ、

  • アカウンティング
  • ファイナンス
  • マーケティング
  • 経営戦略

などは役に立つ要素は多いが、なくても困らない。

自分自身の経験からしても、起業前に知っていたらもっとうまくできたかもしれないが、実体験で得なければ本当に見についていたかは疑問だ。

困ったら人に聞いたり、書籍を読んだりでインプットは出来る。

特に0を1にするという段階ではMBAで学ぶようなことは必要ない。

1を10、100にしていきたいとか、フェーズによっては大いに役立つと思う。

国内MBAに意味はあるのか

述べてきたように、国内MBAを取得したからといって、ダイレクトにキャリアアップに繋がるわけではないし、転職活動、起業に直接的に役立つわけでもない。

それでは、国内MBAを取得する意味はないのだろうか。

異業界・異職種の人とのネットワーク

異業界、異職種の人と議論したり、利害関係なくコミュニケーションを取る機会が豊富にある点は、MBAのメリットだろう。

筆者は新卒でリクルートに入社し、起業したため、リクルート関連や業界ではITや広告系の人脈が多かった。

MBAには、製造業、金融、製薬、不動産、インフラなどあまり接点がなかった方々も多く、各々の領域における専門性の高さ、コミュニケーションの仕方、文化の違いなどを体験できた。

社会に出てから、友人以外で異業界・異職種の方々と議論したり、コミュニケーションを行えるのは、貴重な機会だろう。

こうした体験を得られるのは国内MBAの大きな意味だろう。

最低レベルの知識の体系的なインプット

MBAでは、体系的に経営全般に関する知識を得られる。

「自分で本で勉強出来るよね?」と言われることもあるが、それは正直そうだと思う。

ただ、議論やケースを使って学んでいくことにより記憶への定着は高まった気がするし、自分で本を読むといっても、得意な領域や関心のある領域に集中しがちなのではないだろうか。

苦手な領域、詳しくない領域をカリキュラムで体系的に学んでいくことで、最低限のレベルに引き上げる。そういう意味があるのではないだろうか。

正直、自分が担当している仕事や専門領域においては、学ぶ内容は、物足りないこともあった。

教科書などにまとめられていることは、一定期間経っており、必ずしも最先端の内容ではないというためだ。

MBAの基礎的な科目で学ぶ内容は、自分の専門領域をさらに強くするものではなく、苦手な分野、詳しくない分野を最低限のレベルにまで持っていくことにあるのではないかと感じた。

何の本に書かれていたのか忘れてしまったが、「MBAは戦場で勝つための武器を手に入れるためのものではなく、即死しないための装備を手に入れるためのもの」とあり、納得感があった。

グローバルでの事業展開が当たり前の、製薬・ヘルスケア業界ではMBA取得者が多く、フレームワークや考え方が、共通言語にもなっているらしく、MBAで学習することは社内のコミュニケーション上も意味があるとのことだった。

こうした知っておかなければいけないことを早期に短期に学習するための場として、大いに意味があるのではないだろうか。

国内MBAは母国語で学習出来るため理解が正確で速くなるのもメリットといえるだろう。

※私の通っていた早稲田のMBAには、ゼミがあり、自身の専門性を追求する仕組みがあるので、ゼミで学習する内容については別である。

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CONSULTANT

佐久間 健光 株式会社ファンオブライフ代表取締役、株式会社アガルート取締役。2015年領域特化の転職サービスを運営する株式会社ファンオブライフ設立、2020年同社を株式会社アガルートに売却。CXO、事業開発、経営企画、マーケティング、人事などの経営人材に強み。早稲田大学大学院経営管理研究科(MBA)修了

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