2021.03.01
USCPA(米国公認会計士)とは色々な国で会計業務ができる資格

USCPAとはアメリカの公認会計士資格です。

USCPAを取得すると、国際的会計基準に関する知識と英語力をアピールできます。

この記事ではUSCPAと日本の公認会計士との違いや、USCPAを取得するメリット・デメリット等を解説します。

USCPA取得を検討されている方はぜひご参考にしてみて下さい。

USCPAとはアメリカの公認会計士資格のこと

USCPA(U.S. Certified Public Accountant)とはアメリカの公認会計士資格です。

米国の各州が認定します。

日本の公認会計士との違い

公認会計士の主な業務は企業(事業者)の財務書類の監査又は証明等で、この点はUSCPAも日本の公認会計士も同様です。

日本の公認会計士試験は日本の法律や会計基準に沿った内容です。したがって、日本の公認会計士は日本国内の業務しかできません。

USCPAの試験は国際相互承認協定を結んでいる英語圏の国で共通する国際的会計基準に沿った内容です。

そのため、USCPAは国際相互承認協定を結んでいる国でも会計業務を行うことが可能です。

日本の公認会計士とUSCPAは試験の特徴も異なります。

日本の公認会計士試験は公認会計士の質を確保するため一定の合格率を維持しており、難易度が高くなる傾向にあります。

USCPA試験は一定の得点を取れば合格することができます

USCPAを取得するメリットとデメリット

次に、USCPAを取得するメリットとデメリットを解説します。

メリット

  • 国際的な会計実務の知識を有することを証明できる
  • 英語能力を証明できる
  • 業務範囲が広がる

USCPAを取得するメリットには上記が挙げられます。

USCPA試験は国際会計基準に沿った内容であるため、資格の取得によりかかる知識を有することができます。

USCPA試験の問題と解答は英語であるため、資格の取得により会計実務を扱える英語能力を有することを証明できます。

資格取得により外資系企業の監査業務を行える等、業務範囲が広がる場合もあります。

デメリット

  • USCPAの取得にコストが掛かる
  • ライセンス取得後に単位取得が必要

USCPAを取得するデメリットには上記があります。

USCPAの試験科目は4科目あり日本で受験するとなると1科目約6万円程度、4科目計約24万円程度の受験料が掛かります。

独学でのUSCPA取得は難しいと言われており、受験予備校の講座を受講する場合はその費用が掛かります。

また、USCPAの業務を行うためには試験に合格した後、一定の実務経験を経てライセンスを取得する必要があります。

USCPAが求められる企業

USCPAが求められる企業には、

  • 外資系企業
  • 監査法人
  • 会計事務所
  • コンサルティングファーム

等があります。以降で詳しく説明します。

外資系企業

外資系企業は本社が日本でない場合が多いです。

社会公用語が英語であったり、会計基準も国際基準であったりします。海外への出張や赴任をする場合もあります。

外資系企業ではUSCPA取得に必要な能力がダイレクトに求められると言えるでしょう。

監査法人

監査法人は企業の財務諸表の監査や証明が主な業務です。

顧客にはグローバルに事業展開する企業も存在します。

グローバルに事業展開する企業は、国際的な会計基準に基づいて英語の財務諸表を作成します。

したがって、監査業務には国際的な会計基準の知識と英語力が必要です。

USCPA取得者が監査業務を行う際、監査補助者として業務を行うこととなります。

会計事務所

会計事務所は事業者の税務相談や税務申告といった税務に関するサービスが主な業務です。

顧客にはグローバルに事業展開する企業も存在します。

グルーバルに事業展開する企業は国際的な会計基準に基づいて税務申告の基礎となる財務諸表を英語で作成しています。

税務に関するサービスには国際的な会計基準の知識と英語力が必要で、USCPAの知識が求められます

コンサルティングファーム

コンサルティングファームは企業の中期的な戦略の策定が主な業務です。

顧客にはグローバルに事業展開する企業も存在します。

海外進出や現地法人のコスト削減といった施策の策定の際に、国際的な会計基準の知識と英語能力は有益です。

USCPAを取得する方法

最後に、USCPAの資格を取得する方法を解説します。

受験資格

受験資格は州によって異なります

一般的には4年制大学卒業の学位要件の他、会計やビジネスに関連する単位要件を充たすことが必要です。

例えばアラスカ州の場合、4年制大学卒業の学位要件に会計単位15単位で受験資格を得られます。

モンタナ州では大学在学中でも受験資格を得られますが(学位単位不要)、ビジネス単位及び会計単位についてそれぞれ24単位の要件を充たす必要があります。

試験内容

試験内容は全ての州で同じです。

試験科目は、

  • 「諸法規」(REG)
  • 「監査および諸手続き」(AUD)
  • 「財務会計」(FAR)
  • 「企業経営環境・経営概念」(BEC)

の4科目で、1科目ごとの受験も可能です。

最初の科目に合格した日から18ヵ月以内に4科目合格すれば試験合格です。

試験形式はコンピューターのモニター画面に出題される問題に対して解答を入力します。

受験料

4科目:約24万円(※1ドル105円で計算)

受験料は1科目約24,000円です。

日本で受験する場合追加料金として約37,000円が必要で、合計約60,000円です。

難易度

USCPA試験の合格率は、2020年の科目毎で以下の通りです。

科目 合格率
諸法規(REG) 52.84%
監査および諸手続き(AUD) 65.56%
財務会計(FAR) 49.98%
企業経営環境・経営概念(BEC) 62.29%

参考:AICPA CPA Exam Pass Rates

合格率は科目毎のため4科目合格となると50%程度です。

上記の合格率はアメリカ人の受験者も含めた全受験生の数値です。

試験は英語で行われるため日本人の合格率はやや下がり、日本人の4科目合計の合格率は40%程度と言われています。

まとめ

USCPAはアメリカの公認会計士資格であり、取得すれば国際的な会計基準に関する知識と英語力を証明できます。

会計や税務に関連する業務のキャリアアップには有益な資格です。

日本人の場合4科目合計の合格率は40%程で、対策は必須と言えるでしょう。

取得には費用と時間が掛かりますので、取得を目指す際は専門の受験予備校を利用する等により効率的な学習をおすすめします。

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