2021.12.18
経理と財務の違い|それぞれの仕事内容や繁忙期、必要なスキルを解説

経理と財務は混同されやすいですが、業務内容はそれぞれ異なります。

この記事では、経理と財務の違いを知りたい人に向けて、経理や財務の仕事内容をくわしく解説します。

経理や財務に加えて、よく聞かれる会計についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。

企業における経理や財務などの業務の重要性

企業は、利益を出す目的でビジネスを展開しています。

ビジネスのなかでは日々お金のやり取りが発生するため、お金の流れをすべて把握しなければなりません。

お金を管理する業務は多岐にわたり、たとえばルール設定、帳簿付け、支払い、納税などがあります。企業が経理、財務、会計などを設けているのは、お金の管理を適切に進めるためです。

いずれの仕事も企業のお金を管理する役割をもっていますが、それぞれが扱う業務内容は企業によっても異なります。

経理の概要や仕事内容

まず初めに、経理の役割や仕事内容などを解説します。

経理とは

経理とは「経営管理」の略です。

企業で日常的に発生するお金に関する手続きのほとんどは、経理が管理しています

たとえば、入金や出金があれば、その都度チェックしてお金の流れを把握しています。

実際に入金や出金の作業に対応する場合もあるでしょう。

決算書の作成も経理が担当しています。

経理の仕事内容

経理は、お金の動きが発生すると伝票を作成します。

また、帳簿に記帳してお金の流れをまとめて把握できるようにしています。

決算書を作成し、帳簿上のお金の出入りをまとめるのも経理の仕事です。

他社から支払いを受ける場合は、請求業務も行います。

反対に他社への支払いがある場合は、入金作業にも対応します。

税金の申告や納税なども経理の重要な仕事のひとつです。

経理に必要なスキル・資格

経理は伝票や帳簿を作成するため、簿記の知識が必要です。

ただし、資格が必須なわけではなく、実務レベルの知識があれば問題ありません。

経理はExcelやWordなどを使用する機会も多いです。

そのため、MOS(マイクロソフト・オフィス・スペシャリスト)の資格を取得しておくと、役立つ場面もありそうです。

財務の概要や仕事内容

続いて、財務の役割や仕事内容を解説します。

財務とは

財務は、企業がビジネスを展開するうえで必要となる資金を調達する役割があります。

経理が作成した財務諸表をもとに自社のお金の状況を判断し、資金計画を立てています。

計画に基づいて資金調達のための活動を行い、必要な資金を集めるのが財務の仕事です。

予算の管理も財務が行います。

財務の仕事内容

財務は、最初に財務諸表を参照して財務計画を立案します。

社内全体の状況を考慮して計画を立てる必要があるため、人員計画や販売計画なども参照しなければなりません。

計画を立てた後は、実際に資金調達を行います。

たとえば、銀行から融資を受けたり、株式の発行により投資家から資金を集めたりします。

資金を有効活用するため、投資やM&Aなどを行う場合もあるでしょう。集めた資金について予算管理も行います。

財務に必要なスキル・資格

財務はさまざまな相手とやり取りしながら業務を進めるため、周囲と協力するコミュニケーション能力が必要です。

社外に対して説明する機会も多く、説得力のある提案ができる必要があります。

ファイナンシャルプランナー、ファイナンシャル・プランニング技能士、税理士、公認会計士などの資格があると、財務の業務に役立ちます。

会計の概要や仕事内容

ここでは、会計の役割や仕事内容について解説します。

会計とは

会計は、お金やもののやり取りを記録する業務です。

会計の業務は、さらに財務会計と管理会計にわかれています。

財務会計は、企業のお金の状況を財務諸表にまとめて社外に開示する業務です。

管理会計は、社内で自社の経営状況を確認する業務です。経営の方針を決めるために必要な資料を作成します。

会計の仕事内容

企業には会計の部署が個別に設けられているわけではありません。

仕事内容に応じて経理部と財務部で役割を分担しながら業務を進めています。

会計は、社外とやり取りする業務が中心となっているようです。

たとえば、自社の情報を公開するディスクロージャーや税務調査への対応などが会計の仕事内容です。

会計に必要なスキル・資格

会計の業務に対応するには、基礎知識として会計帳簿の構造を理解しておく必要があります。

会計全体について把握するには、資格取得を目指して勉強すると役立つでしょう。

たとえば、簿記やビジネス会計検定などの資格を取得すると、会計の仕事に対する理解が深まります。

経理・財務・会計の違い

ここまで解説してきたとおり、経理、財務、会計は、それぞれ異なる業務に対応しています。

経理は自社で発生している日々のお金の流れを把握しています。実際にお金の受け渡しをするのも、経理の仕事です。

財務は日々のお金の流れは扱っていません。経理や会計が作成した資料を使用し、資金調達の準備を進めます。また、実際に資金調達のための交渉も行っています。

会計は経理と同じく、日々のお金の流れを扱います。ただし、実際にお金のやり取りをするわけではありません。

経理部や財務部の繁忙期の違い

経理部や財務部は異なる業務に対応しているため、繁忙期にも違いがあります。

ここでは、経理部と財務部の繁忙期の違いを解説します。

経理の繁忙期

経理は毎月ほぼ同じ業務を行っています。

特に月初や月末は対応すべき月次業務が多いため、忙しくなる場合が多いです。

年間でみると、12月から翌年1月にかけて税金や年末調整の業務により忙しくなります。

3月に決算を行っている企業の場合、2~3月は決算の準備や決算処理で繁忙期を迎えます。

※決算の時期は企業によっても異なるため、注意しましょう。

財務の繁忙期

財務部は、自社の決算の時期によって繁忙期が異なります。

3月に決算を行っている企業の場合、4~5月にかけては決算書の集計や分析で忙しくなるでしょう。

5~6月は株主総会に向けた資料を準備する必要があるため、業務量が多くなります。

決算時期を考慮すれば、各企業の財務の繁忙期を把握できます。

経理部や財務部に向いている人の特徴

経理部と財務部では対応する業務が異なるため、向いている人の特徴にも違いがあります。

経理部の場合、日々のお金の流れをチェックする必要があり、細かい計算が好きな人に向いています。

社内のさまざまな人とやり取りするため、協調性も必要です。

パソコンの操作に慣れていたり、単純作業にも最後まで集中して取り組めたりするスキルも重要となります。

一方、財務部に向いているのは、資料でまとめられている数字から課題を見出したり対策を考えたりするのが得意な人です。

社外の相手と交渉する機会も多いため、社交的であり意欲的に行動できる素質も求められます。

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