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2022.04.30
CFOになるには
CFOとは最高財務責任者のことで、CEO・COOと共に企業の経営責任を担う役職です。
財務面から企業を支える経営幹部として、資金調達や財務戦略の立案・実行など多くの仕事に携わるので、専門知識のほか多様なスキルが求められます。
この記事では、CFOになる方法を解説します。
CFOの仕事内容や求められるスキル・経験なども解説していますので、CFOを目指されている方はぜひ参考にしてください。
「CFO」とは、Chief Financial Officerの頭文字を取った言葉で、最高財務責任者のことです。
企業の財務戦略立案や執行などを管理する責任者で、財務面から企業を支える経営幹部の一角を担うポジションです。
欧米ではCEO(最高経営責任者)と並んで、そのステータスが確立されていますが、日本ではまだなじみが少なく、財務部長や管理部長がその役割といえます。
ビジネスのグローバル化が進む中で、企業にはその価値の向上と世界基準の透明性の確保のために、より高い財務管理能力が求められます。
企業の財務パフォーマンスを向上させるには、財務戦略を立案、遂行する専門家が不可欠となり、CFOの存在が日本国内においても認められるようになってきています。
CFOと同じ経営幹部である「CEO」(Chief Executive Officer)は、最高経営責任者です。
いわゆる社長や代表取締役にあたるポジションで、企業の経営活動を総括して意思決定を行う立場にあります。
「COO」(Chief Operating Officer)は最高執行責任者のことで、副社長など実質的な企業のNo.2にあたる役職です。
CEOが決定した意思決定の実施と責任を担う立場といえます。
CEO・COOは、CFOとともに三位一体で経営戦略を進める責任を負います。
企業によってはCEO・COOがCFOの役割を兼務することもありますが、CFOを独立させることで財務的な観点による質の高い企業経営が実現するという考えもあります。
CFOは、単に経理や財務の最高管理者だけではなく、経営判断を行う立場にあります。
企業を成長・発展させるためのCFOの仕事は以下のように多岐にわたります。
企業の成長のためには資金調達が必要で、会社の状況に応じてどこから資金調達をするのかを判断して、的確に実行するのはCFOの重要な役割です。
資金調達には金融機関などから借り入れる「融資」と、投資家などに第3者割当増資(新規株式)を発行して出資を受ける「出資」の2種類があります。
CFOは、これらの金融機関や投資家である調達先の価値を適切に判断しなくてはなりません。
選んだ調達先に対しては、自社の将来性や競合と比べたときの優位性・リターンの大きさなどを伝え、資金を調達していきます。
CFOは、経営戦略にもとづき将来を見据えた事業展開予測と、それに伴う予算配分の戦略策定を行います。
市場を分析して新たな事業に投資するのか、既存の事業を伸ばすのかなどを判断するほか、資金調達法や資金の適正分配などを財務的な見地から決めていきます。
財務戦略に基づいて、各種計画の実行・管理を行うのもCFOの仕事です。
事業を拡大していくには、収入と支出のバランスを考えた各種計画の実行と、予実管理を行わねばなりません。
また、部署ごとの適切な予算の配分や収益の管理、事業拡大に伴い増えがちな開発費、人件費、広告宣伝費などの適切な資金管理・調整はCFOの実力が試される場ともいえるでしょう。
コスト削減を意識しながら、財務戦略に基づくKGI・KPI達成のために、現実的な計画の実行と管理能力が求められます。
企業が事業展開を行う原資を出資している株主・投資家などのステークホルダーに対して、説明責任を担うのは、財務責任者であるCFOです。
自社の事業や経営判断の合理性・必要性などについて、明確に説明しなくてはなりません。
IPOを目指している企業ならば、監査法人や証券会社の選定・渉外、申請書類の作成、内部統制構築などのIPOに関する実務を行うのもCFOとなります。
将来的にCFOを目指すのであれば、どのようなスキルや資格を身につけておくとよいのでしょうか。
CFOは財務分野の最高責任者なので、財務や会計、経理に関する深い知識と経験・スキルは必須です。
賃借対照表や損益計算書、キャッシュフロー計算書などの財務諸表から、会社の経営状態を正しく把握して将来を洞察し、素早くリスクマネジメントに対応できる必要があります。
財務や会計の知識のほかに、金融商品取引法や銀行法、保険業法、労務や個人情報などに関わる法令などの知識も必要となることがあります。
CFOはCEO・COO等と共に経営責任を担い、財務的な観点から経営判断を行う必要があるので、経営者としての知識・視点が必要です。
自社の資金状況や、市場・他社の動向などの現状分析と経営課題の抽出を行い、企業価値を高めるための資金活用方法などを、CEOに提言することも求められます。
CFOは投資家や投資企業に対してプレゼンをするほか、ステークホルダーへの説明なども行うので、相手を納得させる高度なコミュニケーションスキルが必要です。
外資系企業や海外に拠点があるなど、グローバルな事業展開を行っている企業ならば語学力も求められるでしょう。
CFOになるために、各種資格は必ずしも必要ではありません。
日本CFO協会が実施しているFASS検定や、プロフェッショナルCFO資格試験、MBA(経営学修士)などがCFOに関わる資格です。
CFOを目指すキャリアパスの例を紹介します。
CFOに必須の財務や会計、経理の知識・スキルを習得できる財務・経理・会計部門で経験を積む方法です。
実績が認められれば、自分の所属する組織におけるCFOへの出世が期待できます。
この実務経験は、他社への転職時にも有利となります。
コンサルティングファームや監査法人では、CFOに必要な経営戦略や経営管理、経営企画のスキルを身に付けられます。
数年ほど経験を積むことで、転職等でCFOを目指すことができるキャリアパスです。
公認会計士試験や税理士試験に合格すると、関連分野の専門家となり、CFOの転職に有利となることがあります。
専門性を活かした税務コンサルティング業務や国際会計のキャリア経験などがあると、大企業や外資系企業などへもキャリアの可能性が広がります。
経営企画の経験者も、キャリアを積むことでCFOへの道が拓けることがあります。
経営企画は経営者視点を持ち合わせ、的確な経営判断ができると評価されるので、CFOも夢ではありません。
最後に、CFOになるための方法を詳しく説明します。
CFOなど経営に携わる人材の転職は、コンフィデンシャル案件(非公開求人)が多いため、転職サイトなどに掲載されることはめったにありません。
人脈が重要なポジションでもあるので、リファラル採用や転職エージェント経由が一般的です。
CFOを目指す場合、これらを活用することが近道となります。
社員などの紹介で入社・転職するリファラル採用は、採用前に人柄や経歴を親しい第三者から確認できるので、CFOという重要なポジションの採用に有効とされています。
両者ともにミスマッチが起こりにくいのが、最大のメリットといえるでしょう。
一方で、紹介者の手前途中で辞退しにくいことや入社後に問題が起きた場合は、紹介者に迷惑がかかるなどがあるので注意が必要です。
CFOなどの重要度の高い求人は、企業が特定の転職エージェントに、コンフィデンシャル案件として募集を出すことがよくあります。
転職エージェントでは、専任アドバイザーのサポートを受けられるほか、自分に合ったCFOの求人を紹介してもらえるのが魅力です。
効率よく転職活動を進められ、1人で活動する不安も払拭できることでしょう。
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アガルートキャリア アガルートキャリアは、弁護士・経営人材専門の転職エージェントです。弁護士や法務などのリーガル領域、ファイナンス、マーケティング、事業開発、人事など専門性の高い経営人材のキャリア支援を行っています。
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