業界トピックス2020.09.08
アソシエイト弁護士とは事務所で働く”勤務弁護士”

「アソシエイト弁護士」や「イソ弁」という言葉を聞いたことがありますか?

アソシエイト弁護士やイソ弁は弁護士の種類の1つで、事務所に雇われて働く”勤務弁護士”のことを指します。

この記事では、

  • アソシエイト弁護士とは何か
  • アソシエイト弁護士の仕事内容
  • アソシエイト弁護士になる方法

を解説します。

アソシエイト弁護士とは事務所で働く”勤務弁護士”

「アソシエイト弁護士」とは、事務所に雇われて仕事をこなす勤務弁護士のことです。

一般的に事務所に入所した弁護士が最初に就くポジションが「アソシエイト弁護士」です。

アソシエイト弁護士と「イソ弁」はほぼ同義でどちらも”勤務弁護士”です。

イソ弁のイソは居候からきていると言われています。「イソ弁」に良いイメージを持たない人もいるため、最近では「アソシエイト弁護士」がよく使われるようです。

「アソシエイト弁護士」は英語の「associate(アソシエイト:同僚、仲間)」に由来しており、国外の業務を取り扱う渉外事務所では、勤務弁護士を「アソシエイト弁護士」と呼ぶことが一般的です。

ジュニアアソシエイトとシニアアソシエイト

人数が多い大規模事務所などでは、アソシエイト弁護士をさらに、

  • ジュニアアソシエイト
  • シニアアソシエイト

に分けています。

多くの場合、ジュニアアソシエイト→シニアアソシエイトと昇格していきます。

ジュニアアソシエイトとシニアアソシエイトの区別の意味や基準は事務所ごとにそれぞれです。

役職として分けている事務所もあれば、便宜上呼び方を分けている事務所もあります。

勤続年数でシニアアソシエイトに移行する事務所もあれば、留学帰りからシニアアソシエイトに移行する事務所もあります。

パートナー弁護士との違い

パートナー弁護士とアソシエイト弁護士は職務内容、担当案件、報酬制度などで違いがあります。

法律事務所には、大きく分けて

  • 「パートナー弁護士」
  • 「アソシエイト弁護士」

の2種類の弁護士がいます。

「パートナー弁護士」は上司、「アソシエイト弁護士」は部下の関係です。

「アソシエイト弁護士」としての活躍を認められたり、長く勤続することで、「パートナー弁護士」に昇格します。

勤務弁護士を「イソ弁」と呼ぶ事務所は「パートナー弁護士」ではなく「ボス弁」と呼ぶことが多いようです。

職務内容の違いは経営が中心か、業務執行が中心かです。

主な職務は「パートナー弁護士」は事務所の経営や案件の獲得、「アソシエイト弁護士」はパートナー弁護士の指示のもとで行う案件処理です。

担当案件の違いは、専門性や難易度にあります。

「パートナー弁護士」は高度で専門的な業務や個人的に受任した案件を担当します。「アソシエイト弁護士」は事務的な業務を担当することが多いです。

報酬の制度にも違いがあります。

「パートナー弁護士」の報酬は案件の獲得数に比例することが多いです。「アソシエイト弁護士」の報酬は固定給か案件の処理数に比例する歩合給であることが多いです。

▶パートナー弁護士とはマネジメントに関わる”経営弁護士”

アソシエイト弁護士の仕事内容

アソシエイト弁護士の仕事内容は事務的な書面の作成や調査から始まり、経験を積むと相手方との契約交渉や依頼者との会議なども担当します。

法律事務所の規模により異なる

扱う案件の難易度や種類によって要求される仕事が異なるため、法律事務所の規模によってアソシエイト弁護士の仕事内容は大きく異なります。

ここでは、

  • 大規模法律事務所
  • 中小規模事務所

に分けてそれぞれの事務所での仕事内容の特徴を説明します。

大規模法律事務所:パートナー弁護士の補佐

大規模の事務所のアソシエイト弁護士は、パートナー弁護士の補佐がメインです。

大規模法律事務所の場合、企業法務を中心に扱うことが多いです。例えば、M&A、ファイナンス、独禁、労働、知財などの分野があります。

アソシエイト弁護士にとって、企業法務の仕事は複雑で難解なものも多く、1人でこなすことは難しいです。

そこで、パートナー弁護士の補佐にあたって実務を経験していきます。

具体的な業務内容としては、法令や判例を調べてパートナー弁護士に報告したり、書面を作成してパートナー弁護士に提出したりします。

例えば、

  • 外国法令の調査
  • 類似判例の調査
  • 契約書の作成・レビュー
  • M&Aにおけるデューデリジェンス
  • 特許関係の申請作業

などを担当します。

案件の規模に応じて、1人のアソシエイト弁護士がパートナー弁護士を補佐することもあれば、50人規模のチームを組んでパートナー弁護士を補佐することもあります。

中小規模事務所:1人で行う業務が増える

中小規模事務所の仕事は比較的専門性が低いため、アソシエイト弁護士1人に案件が任されることが多いです。

中小規模事務所の場合、民事事件・刑事事件を中心に扱います。民事事件には、債務整理・離婚・相続・親権・交通事故などがあります。

具体的な業務には例えば、

  • 借金の過払い金の返還請求
  • 相続分の計算
  • 交通事故の過失割合や損害額の計算

などがあります。

仕事の進め方としてはパートナー弁護士に確認しながら、1人で処理することが多いようです。

アソシエイト弁護士になるには

アソシエイト弁護士は、弁護士の第一段階です。

アソシエイト弁護士になるためには、

  1. 弁護士資格を得ること
  2. 法律事務所に採用されること

が必要です。

弁護士資格を得る

弁護士になるためには、弁護士資格を得る必要があります。

弁護士資格を得るためには、

  • 法科大学院を卒業する又は予備試験に合格する
  • 司法試験に合格する
  • 司法修習を受け、司法研修所の試験に合格する

というプロセスが必要です。

弁護士資格を得るための過程はとても困難です。

法科大学院を卒業するか予備試験に合格することで、司法試験の受験資格を得ることができます。

法律を入学前に勉強している人は2年間の既習コース、法律を入学前に勉強していない人は3年間の未修コースに進みます。

予備試験は、法科大学院を卒業せずに、司法試験受験資格を得るための試験です。

司法試験は、毎年1回5月に開催される試験です。司法試験に合格すると、司法修習を受けることができます。

司法修習は、司法試験合格者が、弁護士・検察官・裁判官になるために受ける、1年間の研修です。

法律事務所などで現場を見て実務を学んだり、実務的な授業を受けたりします。

司法修習を終えると、二回試験といわれる試験を受験します。

2回試験を合格すると法曹資格を得ることができ、弁護士資格を取得できます。

法律事務所で採用される

弁護士資格を取得後、アソシエイト弁護士になるためには法律事務所に採用されなければなりません。

弁護士の就職活動の開始時期は、

  • 学生時代(インターン)
  • 予備試験合格後
  • 司法試験受験後
  • 司法試験合格後
  • 修習中

など人それぞれです。内定が出る時期も事務所によって異なります。

大手の事務所は司法試験合格発表前に内定を出す事務所が多いです。

予備試験合格者は、司法試験受験前に内定が出されることもあります。

四大法律事務所は、夏に大学生・法科大学院生のサマーインターンを行い、冬に予備試験合格者のウィンターインターンを行っています。

四大法律事務所では、司法試験受験後、合格発表前に内定を出すことがほとんどです。

司法試験合格発表後に一部の成績優秀者に内定がだされる場合もあります。

まとめ

  • アソシエイト弁護士は法律事務所で雇われる勤務弁護士でイソ弁と同義
  • アソシエイト弁護士は法律事務所で働く弁護士の第一段階
  • パートナー弁護士の部下として補佐的な仕事をする
  • アソシエイト弁護士になるには弁護士資格を得て法律事務所に採用される必要がある

今回は「アソシエイト弁護士」について解説しました。

弁護士事務所においてパートナー弁護士は上司、アソシエイト弁護士は部下の関係と覚えておくとわかりやすいでしょう。

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