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2022.02.20
人事のキャリアアップに必要なこと
働き方の変動が激しい昨今において、人事に求められる役割や資質も日々変容しています。
「ニューノーマル」が到来した結果、企業はもちろん、人事としても転換や変容が求められているのです。
この記事では、人事としてキャリア形成をしていくために必要な考え方、必要な知識について解説します。
最初に、人事としてキャリアを築いていくための基礎知識を解説します。
経営資源は「ヒト・モノ・カネ・情報」の4つから構成されます。
その中での「ヒト」を最大限活用するための戦略設計や施策実行を担うのが、人事の役割です。
「ヒト」の働きが3つの資源活用に直結することから、人事部は4つの経営資源の中でもっとも重要なものであると言われることもあります。
人事の仕事の目的は「人材によって組織を活性化させること」と「企業成長を促す」ということです。
メンバーの力があってこそ相乗効果が生まれて企業は成長できるため、いろいろな手段で組織を盛り上げ、企業の発展を支えるのが人事の役割なのです。
ここでは、今現在の日本において、人事に求めらていることを解説します。
時代の流れとともに、日本の雇用制度や採用体制は激しく変化をしています。
高度経済成長期には一般的だった終身雇用は維持するのが難しくなり、新卒一括採用も変わろうとしているのです。
そのため、人事としては、高度な知識や技術を持つ人材の採用、自社内での教育、長く働いてもらえるような評価体制の注力が不可欠になっています。
そのような変化に臨機応変に対応できるような人材は人事のキャリアとしても強く求められているのです。
経営者は、売上や利益が出るように事業の成長に専念する必要があります。
人事戦略の立案や実行は重要ではあるものの、十分な時間を割くことが難しいものです。
そこで、人事戦略を専門的に考え実行する人事部を設け、経営者のパートナーとなって動いてもらうことが求められています。
経営者の補佐ができる人材は人事としてのニーズが高いと言えるでしょう。
ここからは、人事に向いている人の特徴を解説します。
人事の仕事において、口が堅く秘密を守れることは重要な要素です。
人事の業務はありとあらゆる機密情報を扱うため、業務上で知り得た情報を、簡単に口外してしまうようでは人事の仕事は務まりません。
口が固くて約束を守れる人は人事に向いていると言えるでしょう。
人事は常に人と向き合う仕事です。人に対する興味・関心がないと、社員や採用候補者の心境の変化や動きを把握できません。
人間観察力が高ければ、社員個々の適性も把握しやすく、人員配置にも役立つと考えられ、人事として向いていると言えます。
人事評価などの場合、人事は会社側(経営者側)の立場になることが多いです。
社員の気持ちを理解することも大切ですが、情に流されると正しい判断が出来なくなってしまいます。
1人を特別扱いしたりすると連鎖して規則が乱れるため、冷たいと言われてもビジネスライクに対応できる人は、人事には向いていると言えます。
ここからは、人事としてキャリアを重ねていくための、具体的なキャリアプランを解説します。
人事部長・CHROは、人事部のいちメンバーからリーダー層へ、そして人事部の責任者へと、人事部内で昇進を重ねていくキャリアです。
部門責任者になると人事戦略を策定する立場になるなど、役職が上がるのに応じて業務範囲も広がります。
後進の育成にやりがいを感じる人に最適のキャリアプランです。
採用広報は、就職先や転職先として広く人々に認知・検討してもらうために企業の情報発信を行うキャリアプランです。
採用広報の役割は近年重要視されており、採用広報を効果的に行えている企業は、就職先・転職先として人気になり、ミスマッチも少なく採用活動を行えています。
採用業務の経験もあり、社内のことをよく把握している人なら、コンテンツ作りもスムーズに進められると考えられていると判断されやすいです。
人事業界には研修や採用、人事業務全般のコンサルティングなど多様なプレイヤーが存在します。
自身が経験したことのある企業に転職して、クライアントを支援するキャリアも一つの手段です。
元人事担当者だからこそ親身になってアドバイスできることもあるため、クライアントからの信頼も得られやすく、人材支援にやりがいを感じる場合はおすすめのキャリアプランと言えるでしょう。
近年では働き方の多様化により、研修や採用を支援する立場や、人事コンサルティングを行う立場として、独立する人事も増えているようです。
これには、企業内人事のパートナーやアドバイス役としてサポートしてほしいといった、企業側のニーズも高まっていることも背景にありそうです。
柔軟性のあるフリーランス人事を魅力的に思う経営者や人事は多くいるため、働く側としても柔軟な勤務形態を求める場合はこのキャリアプランを目指すのも良いでしょう。
最後に、人事としてのキャリアアップを目指すのに必要とされる能力について解説します。
人事としてキャリアアップを図るのに、コミュニケーション能力は必須です。
人事が行う面接では、適正・会社とのマッチングを限られた時間の中で相手と話し、聞くことで判断しないといけません。
採用するにあたって関係部署と、欲しい人材のスキル・人物像のイメージをマッチさせる必要もあるでしょう。
そのため、「相手を見極める能力」、そして「社内スタッフとの調節」を円滑に行うためにも、コミュニケーション能力は必須なのです。
労務関係の専門知識は、人事としてキャリアアップを考えるのであれば押さえておきたい知識です。
労務トラブルが発生した場合労働者がユニオンを組んで、企業を訴えることもあります。
こういったトラブルは、労働者と企業とのコミュニケーション不足が要因である可能性もあるのです。
労務に関する法律は年々変化するため、人事には常に専門的な労務・法律知識が求められます。
人事としてキャリアアップを目指すのであれば、情報収集能力は鍛えておくと良いでしょう。
「採用情報は生もの」と言われるほど常に情報が移り変わっていいきます。
「人手不足」と叫ばれる近年だからこそ、採用のトレンドをキャッチして採用活動をするのがポイントです。
時代の流れを読み取って、常に新しい情報を取り入れる情報収集能力は必須です。
人事としてのキャリアを高めるためには、プレゼンテーション能力も必須です。
新卒採用・中途採用時に会社説明会で応募者を募る企業は非常に多く、人事が行う会社説明会で会社のイメージを左右し、選考を希望するかどうか決定されます。
優秀な人材がくるかどうか、会社の魅力が伝わるかどうかは会社説明会にかかっていると言っても過言ではないため、プレゼンテーション能力は人事にとって最も重要であるとも言えるでしょう。
意外かもしれませんが、社外ではなく「社内の人脈」も人事としては必要な能力の1つです。
人事は社内人事異動の管理・決定を任されているということもあり、関係部署が業務をスムーズに遂行するために、あらかじめ、通知・伝達・落とし込みなど「根回し」が必要な場面が多いのです。
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