2022.03.03
HRテックの市場規模

人事担当者の方は、「HRテック」を聞いたことがある方も多いかもしれません。

HRテックの需要は年々増加しています。

この記事ではHRテックの市場規模について、HRテックが拡大している理由や活用事例などを紹介します。

HRテックとは

HRテックは、Human Resources(人事)とTechnology(テクノロジー)を組み合わせた造語です。

一般的には、企業における人材確保や人材資源管理などにIT技術を取り入れることで、人事業務の効率化を狙ったサービスのことを指します。

たとえば、勤怠管理システムや従業員調査システムなどがHRテックの代表例です。

最近では、AIを活用した採用支援サービスなど、新しいHRテックも誕生しています。

人事領域に関するすべてのツールを一元管理できるプラットフォームも注目を集めています。

▶HRと人事の違いとは

HRテックの市場規模は拡大傾向にある

HRテックは、インターネットが普及し始めた1990年代頃から注目されるようになりました。

近年もHRテックの市場規模は拡大している傾向で、ミック経済研究所の「国内HRTechクラウド市場の推移・中期予測」によると、日本国内のHRテックの導入は年々増加傾向にあることがわかります。

具体的な数値で見ると、2018年度のHRテックの市場規模が256.4億円で、2019年度は349.0億円となっています。

これは1年で30%以上増加した計算となります。

▶人事の年収相場と年収を上げる方法

HRテックの市場規模が拡大している理由

HRテックの需要が増している背景には、少子高齢化、働き方の多様化、雇用の流動性上昇などにより、人事の生産性向上がより求められるようになったことがあります。

クラウド型サービスの普及により、低コストで手軽にHRテックを利用できるようになったことも、関係しているでしょう。

データ解析技術の進化により、これまでテクノロジーが進出することの難しかった人事分野にも、解析結果が適用できるようになったのも大きな要因です。

HRテックが人事担当者にとって便利である理由として、次のようなものが挙げられます。

人事作業を効率化できる

人事は人間に関わる業務であるため、長らくデジタル化が難しいと考えられてきました。

しかし近年では、これまでアナログ管理だった作業も、HRテックによって業務効率化がなされています。

HRテックの利用により、データ入力の自動化やコンピュータによる情報の一元管理が可能になります。

社員の異動履歴などが一目でわかるため、時間がかかっていた業務を効率化することも可能です。

結果として、人事の人件費削減や業務におけるミスの防止につながります

効率的で最適な人材採用が可能

最新のHRテックは、ビッグデータや機械学習の技術なども活用する傾向にあり、より効率的な人材採用が可能になってきています。

HRテックを使えば、人事業務に必要なビッグデータの解析ができるため、より優秀な人材の確保が可能です。

人間関係を事前にシミュレーションすること等で、より適正な人材配置も期待できます。

分析にかかる工数が短縮される

人事業務も、他の業務と同じようにPDCAサイクルにもとづいて進める必要があります。

HRテックは、分析工程の多くを自動で行ってくれるため、従来時間がかかっていた分析にかかる時間を短縮できます

利用するツールによっては分析に基づいた仮説・立案なども行ってくれるものもあり、PDCAサイクルの回転を効率化できるようになります。

ソーシャルメディアを通して人材を確保できる

HRテックは従来の業務の効率化を進めるだけでなく、これまでになかった新しい採用の形を可能にします。

そのような例の1つが、ソーシャルメディアを使った人材採用です。

優秀な人材を獲得するため最も効果的な方法は、社員による紹介(リファラル採用)であると言われています。

リファラル採用は海外では一般的な採用の方法となっていますが、日本ではまだ少しずつ注目され始めている段階です。

たとえば社員が個人で保有しているSNSアカウントから応募サイトへのリンクが貼られた投稿を行うなども、HRテックと言えます。

HRテックによって、人材確保の手段が多様化しているのです。

離職率を改善できる

HRテックは新しい人材の採用だけでなく、離職率の改善にも効果的であると言われています。

たとえば、社員アンケートなどのフィードバックや過去の離職データをもとに「どのような状況で離職したか」「どの部署の離職率が多いか」などを客観的に把握できます。

これにより、職場環境の改善を効果的に行えるようになります。

日本の会社の人事部門は、今でもほとんどアナログのマネジメントであることが一般的です。

対して海外では、ツールに任せた管理が多くなっています。それにより、実際に人事業務の効率が増しているとの調査結果も出ています。

▶戦略人事とは経営と人材マネジメントの両側面に精通した人事

HRテックのおもなシステム

HRテックと一口に言っても、中身はさまざまです。

多岐にわたる人事業務のうち、どの分野に特化しているかによって、HRテックは大きく以下の3つのシステムに分類できます。

HRIS:人材管理システム

HRISはHuman Resources Information Systemの略で、日本語では人事管理システムとも呼ばれます

人事部では、従業員の経歴、スキル、能力、経験、給与支払い履歴など非常に多くのデータを管理しなければいけません。

HRISは膨大なデータ量の管理を自動化し、煩雑な作業にかかる時間を減らします。

データ管理にかかるコストを削減できるだけでなく、人事部門は人事戦略などに時間を有効活用できるようになるのです。

ATS:採用管理システム

ATSはApplicant Tracking Systemの略で、採用管理システムのことを指します。

求人フォームの作成や、Webへの求人広告掲載、また応募者の管理に関わる業務をまとめて管理するシステムがATSです。

ATSのメリットは、募集から採用までを一元管理することによって、効率的な採用が行える点です。

採用の度にデータやノウハウが蓄積されるため、採用業務の質を上げることが可能になります。

LMS:教育と育成の管理システム

LMSはLearning Management System(学習管理システム)の略称で、人事業務の中でも特に難しい分野である人材育成に関わるシステムです。

たとえば社員研修プランや教材の作成、学習状況の管理、新入社員のフォローなどにLMSを活用する企業が増えています。

特に在宅でのオンライン勤務が増えていく中で、学習管理システムはさらに普及していくのではないかと考えられます。

▶未経験から人事に転職する方法

HRテックを導入する企業例

最後に、実際に日本でHRテックを導入し、人事業務の効率化に成功した企業の例を紹介します。

株式会社メルカリ

株式会社メルカリは、フリマアプリを活用した中古品販売業を営む会社です。

創業から数年間で2,000名近い大きな組織に急成長した経歴をもつメルカリは、人事管理にHRテックを積極的に活用しています。

中でも、同社が特に重要視しているのはデータの活用のようです。

データベースが統一されておらず、必要なデータが見つけられないといった状況を改善し、人事データのインプットとアウトプットを円滑に行える環境の整備を進めています。

また、メルカリはクラウド型勤怠管理システムなどを利用していることも明らかにしています。

このシステムを使えば、Slackなどのサービスと連携して、残業時間が多い社員に対してアラートを自動で送ることなどが可能になり、職場環境の改善や離職率ダウンに効果的と考えられます。

WILLER EXPRESS株式会社

WILLER EXPRESSは、日本全国で高速バスや空港バスを運行している会社です。

全国8つの拠点に500人を超える従業員を抱えています。

HRテック導入以前はそれぞれの営業所でExcelや紙で従業員情報を管理しており、社内の人材活用がなかなか進まないといった問題を抱えていました。

そこで社内統一の人事データベースを作成し導入した結果、データベースをハブに従業員間のコミュニケーションが活発化するといった効果が得られましたようです。

また、従業員データの可視化により、社内の人材発掘がより効果的に行えるようになっています。

また、WILLER EXPRESS株式会社では、高速バス運行に欠かせない従業員の体調管理にもテクノロジーを活用しています。

健康診断の結果や服薬の状況などを一元化して管理することで、情報の機密性を守りつつ、従業員の健康状態を把握することが可能です。

これにより事故の予防や安全性確保にもつながり、人事の域を超えて効果を発揮しています。

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