業界トピックス2020.10.11
管理部門とは法務や人事など企業活動を裏で支える部門

管理部門というと、会社の縁の下の力持ちの印象をお持ちの方が多いでしょう。

管理部門の実態として、企業内のさまざまな仕事を受け持つことが多く、業務の内容は企業により大きく異なります

今回は管理部門について、一般的な仕事内容や役割などを解説します。

管理部門とは法務や人事など企業活動を裏で支える部門

管理部門は会社内部を管理する部門のことです。

冒頭でも述べた通り一口に管理部門といってもその在り方は会社ごとに異なります。

管理部門の呼び方はさまざま

管理部門にはさまざまな呼び方があります。管理部門のほかに、

  • バックオフィス
  • 間接部門
  • コーポレート機能

などと呼ばれることがあります。

バックオフィスは、管理部門が会社組織を管理する職務であることに照らして、「顧客と顔を合わせることのない職務」という意味で用いられます。

バックオフィスと対処的な職務をフロントオフィスといいます。フロントオフィスは、会社のために稼ぐ職務、すなわち「顧客と顔を合わせる職務」という意味です。

管理部門は会社組織を管理し風通しを良くすることで、会社組織の人間が働きやすい環境を形成します。

会社の売上げに間接的に貢献することから「間接部門」とも呼ばれます。

管理部門の職種別仕事内容

管理部門は部署であるため、実際の業務内容は職種により異なります。

ここからは、管理部門の仕事内容について、

  1. 法務
  2. 人事
  3. 経営企画
  4. 経理・財務
  5. 広報
  6. システム
  7. 総務

の7つの職種ごとに具体的に紹介します。

法務

法務は企業活動に伴う法的な問題への対応を業務内容とします。

法務の具体的な仕事内容として、

  • 契約・取引法務:売買契約・秘密保持契約の締結など
  • 機関法務・組織法務:取締役会・株主総会への対応
  • コンプライアンス・社内規定:社内研修の実施、相談窓口の設置など
  • 紛争対応法務:訴訟対応など

などがあります。

▶法務とは法や法律に関する事務や業務を行い、事業を推進・リスク回避をすること

人事

次に、管理部門の代表格である人事について紹介します。

人事は企業経営に重要な要素の1つであるヒトに関連する業務を担います。

人事部門の具体的として

  • 人事企画:内部統制システムの構築や見直し、人員採用計画の作成など
  • 採用:人員採用活動など
  • 教育・研修:ハラスメント防止のための研修、マナー・スキルアップ研修など
  • 評価:評価制度と報酬制度の構築・改善など
  • 労務:社会保険手続、勤怠管理、給与計算、健康診断、福利厚生業務や安全衛生管理など

などがあります。

▶人事の仕事とは?求められるスキルや経験、資格

経営企画

経営企画とは、ある企業が立てた経営戦略に基づく計画と計画の実現に必要な経営資源(人・物・金)の配分を企画する役割です。

経営企画の具体的な仕事内容は、

  • 経営企画の作成:目標の数値化と目標の共有
  • 経営企画の実践:取締役会の準備、議事録作成、M&Aの実施など
  • コンプライアンスの徹底:社内研修、就業規則の管理・運用

などがあります。

経理・財務

経理と財務は、どちらも会社のお金の管理に関する業務を担います。

経理は日常の出入金管理や帳簿管理、伝票整理から決算表、貸借対照表、財務諸表などの作成業務を行います。

財務は予算編成や資金の調達、金融情報の収集・分析などの業務を行います。

経理と財務の違いとして、経理は個々的な取引の記帳や決算書などの資料作成を担当するのに対し、財務はお金の流れの全体像を管理する業務を担当します。

広報

広報は企業や行政、各種団体の活動内容や商品などの情報発信を行います。

広報の具体的な仕事内容として、

  • 社外広報:消費者やマスコミに向けた新製品の情報発信など
  • 社内広報:社内報の作成、交付など
  • IR広報:投資家に向けた情報発信など

などがあります。

システム

システムとは、情報システム部門を意味しています。

情報システム部門では、企業にとって必要な情報の収集・蓄積・処理・活用に係わる仕組みづくりを担います。

情報システムの具体的な仕事内容として、

  • IT戦略の策定と情報システム企画
  • 情報システムの構築、運用、保全
  • インフラの構築、運用、保全
  • 社内ITに関するサポート

などがあります。

総務

総務は会社内部の事務や他の部門で担当できない業務全般を担当します。

総務は会社内部の「何でも屋」といえるでしょう。

総務の具体的な仕事内容は、

  • 機器・備品の管理・発注
  • オフィス等の施設管理
  • 文書管理
  • 株主総会の企画・運営
  • 社内行事の企画・運営
  • 電話・メール・来客対応
  • 人事・労務の仕事

などがあります。

広報や経営などの部門を設置できない中小企業では、総務が広報や経営の業務内容を担うこともあります。

総務の仕事は他の管理部門と重なることが多く、仕事内容は広範囲にわたります。

▶総務とは企業の「縁の下の力持ち」!幅広い仕事内容を徹底解説

管理部門の役割は会社規模で異なる

管理部門の役割も会社の規模によって異なります。

ここでは、

  • 大企業
  • 中小企業
  • IPO準備企業

の3つを挙げて、それぞれの管理部門の在り方を紹介します。

大企業

大企業にとっての管理部門は、稼ぐ側であるフロントオフィスを支えるためのものです。

特徴として大企業の管理部門はフロントオフィスのために専門化・分業化されます。

大企業において管理部門の役割は主に、

  1. 企業・組織間の連携の効率化(取締役会など意思決定機関の仕組み改革)
  2. 共有資産の価値の増大(有形資産や知的財産の運用)
  3. 専門機能の付加価値化(顧客理解・ナレッジ共有)

の3点があります。

管理部門の設置は大企業の成長になくてはならない存在です。

管理部門の拡大は会社にとって直接的な利益とはならない一方で、企業のコスト負担を必然的に大きくします。

そのため、大企業の管理部門は事業がうまくいっていない時、営業やSEに異動されやすい傾向にあります。

2018年10月26日、富士通が行った総務・人事・経理などの管理部門約5,000人を営業やSE等の職種に異動させる人事発表はその例の1つです。

中小企業

中小企業にとっての管理部門は大企業と異なりコスト面の制約が大きい傾向があります。

中小企業の管理部門では1名~少人数で経理・労務・法務・人事・備品管理など対応しなければならないケースが多いです。

コスト削減も兼ねて社長が自ら管理部門の業務を担当しているケースも珍しくありません。

業務内容も大企業の管理部門とは異なり、機器や備品の整備などの事務的な作業が発生することも多いようです。

管理部門は企業のコンプライアンス対応や内部統制システムを構築するために必要不可欠です。

管理部門の縮小化は企業の成長や社員がより働きやすい環境づくりを整備する機会を絶対的に減少させるため、アルバイトを採用すること等でコストを節約しつつ、管理部門を充実させる必要があります。

IPO準備企業

IPOとは企業が上場し、市場に株式を公開することです。

IPO準備を進める企業では、株式の上場を見据えた組織づくりが必要となります。

株式の上場が認められるためには、

  • 株主数
  • 上場時価総額
  • 純資産の額
  • 監査意見

などいくつかの審査基準があり、上場するためにはこれらの基準をすべて満たさなくてはなりません。

そのため、IPO準備企業ではコンプライアンス対応や内部統制システムを構築が喫緊の課題となります。

IPO準備段階の企業では特に管理部門を整備・拡大し、会社組織の根幹を基礎付ける必要があります。

まとめ

  • 管理部門とは会社組織を管理する職務のこと
  • 管理部門やバックオフィス、間接部門、コーポレート機能などとも呼ばれる
  • 管理部門は企業の成長戦略の中で必要不可欠な存在

以上、管理部門について説明しました。

管理部門は会社の成長に不可欠な存在で、会社規模に応じて役割が変化します。

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