業界トピックス2020.11.05
経営企画とは企業の成長戦略を設計する部署

経営企画といえば「花形」「優秀な人材が集まる」等のイメージをお持ちの方も多いでしょう。

社長や経営陣の近くで働く経営企画は、将来起業を考えている方にも人気のポジションです。

起業の成長において重要な職務である経営企画にはさまざまな能力が求められ、誰にでもできる職務ではありません。

この記事では経営企画とは何か、経営企画に必要な能力や資格を解説します。

経営企画とは企業戦略を設計する職務

経営企画とは企業が行うべき戦略の立案と実行をすることです。

経営企画を略して「経企」と呼ぶこともあります。

小規模な企業であれば社長や取締役が行う経営判断的職務です。そのため、経営企画部門は大規模な企業特有の職務と言えます。

経営企画は大別すると、

  • 積極的戦略
  • 消極的戦略

の2つに分けることができます。

積極的戦略

積極的戦略とは企業を成長させるための戦略です。

具体的には、

  • 事業の拡張
  • 社員の採用
  • 資金調達

等です。

消極的戦略

消極的戦略とは企業の衰弱を防止するための戦略です。

具体的には、

  • 不採算事業の廃止や撤退
  • 社員の解雇
  • 負債の抹消

等があります。

経営企画に求められる能力

経営企画の業務について説明しました。

中小企業では社長や取締役が行うように経営企画には戦略を計画する能力と、その戦略を着実に実行する能力が求められます

中でも特に経営企画において重要な能力として、

  1. 情報収集能力
  2. 分析能力
  3. 実行力

の3つを挙げて説明します。

情報収集能力

経営企画は大前提として、企業や市場の情報を把握している必要があります。

情報は最新のものでなければなりません。

常に企業内外の情報収集にアンテナを張り巡らす情報収集能力が必要です。

分析能力

経営企画に求められる2つ目の能力として、収集した情報から企業がやるべき戦略を立案する分析能力があります。

  • 問題点とそれに対する改善策
  • 市場に求められているもの
  • 市場に受け入れられるもの
  • 企業の成長に足りないもの
  • 企業の成長に必要なもの

等を分析する能力が必要です。

実行力

経営企画には立案した戦略を実行する力が必要です。

組織を動かすには権限と予算が必要です。

取締役等決裁権限者から承認を得るためのプレゼン能力や根回しが必要です。

決裁権限者から承認を得た後は社内の担当部署の責任者等に新たな動きがあることを予め伝える等して円滑な運用が行われるための根回しを行います。

根回しはコミュニケーション能力が活きる場面です。

社内外を問わず普段から幅広い人々と交流しておき、人脈を広げておく必要があります。

経営企画に関する資格

経営企画を行うために特定の資格は必要ありません。

しかし、経営企画の一部に関連する資格などはあります。それらを取得することで、客観的な知識の証明になります。

ここでは経営企画に関連する資格として、

  • MBA(経営学修士)
  • 中小企業診断士
  • 公認会計士
  • 簿記

の4つの資格及び試験を紹介します。

MBA(経営学修士)

MBAとは企業経営に必要な知識と技術を体系的に備えていることを示す学位です。

経営企画の積極的戦略、消極的戦略のいずれにおいても、MBAで学んだ知識を生かすことができます。

また、学位取得者という地位は説得力を持たせる点でプレゼンや根回しの際に有利になることも考えられます。

MBAの学位を取得するには通常2年間の修士課程を修学します。

大学院によっては夜間や休日講義、週1~2日程度の講義で3~4年修学するコース等、働きながらでも資格取得可能なカリキュラムが組まれています。

受験資格は大卒程度の学位であり、選考は志望動機を中心とした書類選考や面接程度の所が多いです。

MBA取得のための学費はだいたい300~500万円程度掛かります。

中小企業診断士

中小企業診断士は企業経営に関する診断を行い、成長戦略を策定できる能力があることを示す資格です。

特に中小企業の積極的戦略において立案や実行を支える知識となります。

中小企業診断士の資格を取得するには、中小企業診断士試験に合格する必要があります。

試験は1次試験が8月、2次試験が10月に実施され、受験料は1次試験13,000円、2次試験17,200円です。

令和元年度の中小企業診断士試験の合格率は5.5%と、難しい試験であることがわかります(参考:J-SMECA「令和元年度の試験について」)。

公認会計士

公認会計士は企業の財務諸表監査ができる能力を示す資格です。

特に経営企画の消極的戦略において立案や実行を支える知識となりえます。

公認会計士資格を取得するには、公認会計士試験に合格する必要があります(公認会計士法第3条、参考:公認会計士試験について)。

試験は短答式、論文式の2つがあり共に例年12月に実施されます。受験料は19,500円です。

令和元年度試験の合格率は10.7%です(参考:CPAAOB「令和元年公認会計士試験の合格発表について)。

簿記

簿記は企業の経営成績と財政状態を把握する能力があることを示す資格です。

簿記検定試験の各実施団体(商工会議所、全国経理教育協会、全国商業高等学校協会)が試験を行っています。

一般によく知られている商工会議所が実施する日商簿記検定は3級~1級があり、中でも1級は合格率9.8%と難しい試験です(参考:日本商工会議所「受験者データ」)。

まとめ

  • 経営企画とは企業が行うべき戦略の立案と実行をすること
  • 中小企業などでは社長や取締役が行う経営判断的職務
  • 経営企画には情報収集能力、分析能力、実行力が必要
  • 経営企画に関連する資格にはMBAや中小企業診断士などがある

経営企画は企業経営的視点が必要な職務です。責任が大きい反面、やりがいも大きいでしょう。

経営企画は様々な分野に精通している必要があるため、ゼネラリストタイプの方が向いていると言えます。

以上、経営企画について解説でした。

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